7/25伍佰さんのふるさと「蒜頭村」へ行く
2009年 07月 31日
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我が誕生日7/25にずっと行きたかった場所へ行ってきました。
そこは少年伍佰さんと逢える場所です。
台湾省嘉義縣六腳鄉にある「蒜頭糖廠」という製糖工場へ行ってきました。
伍佰さんの父さんが働いていた工場です。2001年台風の影響で今は廃止された工場です。
「蒜頭糖廠」は日本が台湾を統治していた1906年に明治製糖が建てた
製糖工場なのだそうです。
現在は、この歴史的な工場を残そうということで観光地として生まれ変わり
私たちは工場見学をさせてもらえたり、当時走っていたサトウキビ運送用の列車で
工場の周辺を解説付き(ALL台湾語)で案内してもらえたりします。
「蒜頭糖廠」のすぐ近くは、この工場で働く人たちが住む宿舎になっています。
どんなあたりを少年伍佰さんは駆けまわっていたのかなぁ・・
と思いをはせながら旅してきました。
蒜頭蔗埕文化園區内「蒜頭糖廠」のHP(中文)
台湾ののどかな風景が大好きな方におすすめです。
初めて行く時は不安ですが、行ってみたらそんなに交通不便なところではなかったです。
運が良ければですが(爆)。私の失敗も含めてガイドいたします。
まず私の目標はサトウキビ列車に乗ることでした。これに乗れると工場見学がついてきます。
サトウキビ列車はただ乗るだけでなく、ガイドがいっしょに乗り約1時間周遊しながら、
「蒜頭糖廠」を中心にその歴史、生産、製造etcについて解説してくれます。
毎日午前10時と午後3時の2便のみ。休日は情況によって便が増えるそうです。
私は朝10時はあきらめ午後3時の便を狙いました。
台北駅で高鐵嘉義駅までの切符を買いました。
時刻表で乗りたい便を決め、窓口で買ってみました。自動販売機もあります。
10:30発-11:53着。所要時間1時間23分。割引で915元。自由席は売り切れでした。
←高鐵のホーム
乗車。いざ嘉義へ。メイドイン日本の新幹線なので実家に帰るような気分になります。
窓から見える景色は木が南国な感じはするもののやはり実家に帰るような気分になります。
おかげで心がゆるみまくり。冷凍みかんのひとつもつまみたくなります。
高鐵「嘉義駅」に着。「蒜頭」方面へ行くにはいろいろな行き方があります。
てっとり早くタクシーに乗り「蒜頭糖廠」と言えば15分位で着くかと思います。
私はバスに乗って自分で行き方を知りたいと思ったので蒜頭行きのバスが出る台鉄「嘉義駅」へ行くことにしました。
高鐵「嘉義駅」から台鉄「嘉義駅」へ行く無料シャトルバスが駅前にありましたので
それに乗りました。20分おきの発車で30分くらい乗ります。バス乗り場→
シャトルバスは台鉄「嘉義駅」の「後站」に着きます。台湾の駅には「前站」「後站」があるようで蒜頭行きのバスが出るバスターミナルは「前站」にありましたので、「後站」から「前站」へ注意深く道先案内を見て移動しました。
「嘉義駅」を出て右手に行くと嘉義県営バスの乗り場がありました。
どれに乗ればいいのかな〜いくらかな〜とバスの表を眺める・・・。
ふむふむ嘉義-雙溪口(蒜頭経由)に乗るんだ〜。
げっ!!あと15分でバスが来る。その次のバスは2時間後(@o@)/
次のバスに乗らないとサトウキビ列車が出る15時に間に合わないことが判明。
あわててバスの券売場で「蒜頭1枚」を買う。台湾語だよーーーーーぉ。
このエリアはもう台湾語だよーーーーーぉ。
ここで私の間違いが発生していましたが、わかりませんでした。
バス停に移動。しばらく待つと雙溪口と表示されたバスが来ました。運転手に「蒜頭」はこのバスでOKかときいて乗車。おじさんうなづいて券をもぎる・・。
40分ほどで「糖廠」というバス停を過ぎる・・。ココが製糖工場前かと目で確認。
バス停表には次が「蒜頭」とあったのでそこで降りてサトウキビ列車に乗る予定でした。
サトウキビ列車は「蒜頭駅」から出ると聞いていたので「蒜頭」で降りれば良いのかと思っていました。
なぜか次の停留所は終点のはずの「雙溪口」でした。え????と
思っているうちにさらに次の停留所に向かってバスが発車してしまいました。
これ以上先に行ったら引き返せないと思い降ろしてもらいました。
「蒜頭」という停留所がない〜〜〜〜〜〜。
「伍佰さ〜〜ん(涙)、ここはどこ〜〜〜」
と思いながらこんな道を1人日本女子は歩きはじめました↓どひぃぃぃぃぃぃん。。
とりあえず唯一知っている「糖廠」停留所へ戻ることにしました。
バスもタクシーも一台も通りません。激しい雨が降りはじめました・・。
「糖廠」停留所の前はすぐ蒜頭製糖工場です。
中に入ってサトウキビ列車に乗れる「蒜頭駅」はどこかきいてみようと思いました。
おじさんたちに近づくとみんな台湾語でした(あたり前じゃ)。
普通語も無理そう・・。
台湾語テキストに載っていた範囲の会話でなんとか通過(ホッ)。
この園内に「蒜頭駅」はあって、右側へ行けと言われました。
右側へ行くとすぐありました(爆)。
「蒜頭駅」・・駅です確かに。でもサトウキビ運ぶ駅なので何方面行きとかそういう駅ではなく・・。私は「駅」のイメージ違いをしていました。
帰りは「蒜頭駅」から「嘉義駅」へ行けないかななんて考えたりもしてました。
行けるわけないです(笑)。工場と畑を結ぶ運搬列車用の駅なのでございます。
サトウキビ列車の名前は「五分車」と呼ぶそうです。大人100元。
ホームの窓口で切符を買いました。
「サンディアム(=三時)」に発車だよと教えてくれました。
・・本当に全部台湾語で返事が返ってきます(だからあたり前じゃ)。
発車まで15分くらいあったので、こちらの会社の砂糖でつくったアイスをいただきました。
30元。あずきとストロベリーのmixは意外と合うなぁ。
15時遂に念願の「五分車」に乗車。伍佰さんの故郷を周遊します♪
乗客は30人くらいでしょうか。
ガイドのおじさんの前に座った私。おじさんは解説の中で「日本(リップン)」を20回くらい言っていました。日本がらみの解説をしているようですが台湾語なのでわかりません。
見渡すかぎりのサトウキビ畑で地平線がはるかかなた、広大とはこのことかという広さです。
嘉南平野でしたっけ(^^:
十代になるまで山を見たことなかったと言っていた伍佰さんを思い出しました。
列車から見た蒜頭製糖工場です。
サトウキビ畑や外の製糖工具の解説を終えると列車は一旦停まり、みんな降ろされます。
続いて蒜頭製糖工場内の見学に移ります。
年月が経ったやや朽ちた工場の魅力がいっぱいの工場。
サトウキビ産地のこの地でかつて製糖作業がさかんに行われていた様子を想像しました。
おじさんが製糖方法を段階にわけて教えてくれます。
言葉は全部わからなくても本当に楽しい笑いの絶えない解説でした。
工場の出口付近でふと天井を見上げると工員に向けてこんなことが書かれた看板がありました。
一滴糖漿一滴汗
労働の尊さと製糖にかける人の思いがつまった言葉に胸がいっぱいになりました。
解説のおじさんも見学の人もこの言葉を通過してしまいました。
こんなに見えないところに書いてあるから・・でしょうか。
再び列車に乗って今度は進行方向が変わります。私が慌ててバスを降りたあたりです。
嘉南國小、防空壕なんかがまだあります。
およそ1時間の旅を終えて元の「蒜頭駅」へ戻ってきました。
いやはや・・・面白いです。私だけ?また行きたいです。
列車を降りて、たぶん伍佰さんが子供の頃過ごしていたと思われるお寺や広場を散策。
私を住民のみなさんが見ています・・この土地の者じゃないのはバレバレですものねぇ。
「姐ちゃんどこから来た?」な興味津々なお顔です。
公園の中に鳥居を発見。統治時代に建造され反日運動で取り壊された鳥居を昨年復元してくださったようです。
この銅像になっている方は昔の明治製糖の方でしょうか。。
「そろそろ嘉義駅へ戻らないと」と思って駅前(→)を歩いていると、さっきの解説のおじさんに後ろから声をかけられました。おじさんは仕事を終えて家に帰るところらしく、
「バイバイラ、バイバイラ」と私に言いました。
列車に乗っている時もとても親切にしてくれたので、おじさんとお別れするのがとても寂しくなりました。
さてさて蒜頭ともサヨナラです。今度はちゃんと帰り道を把握していました。
バス停留所「糖廠」へ行き、台鉄「嘉義駅」行きのバスに乗るだけです。
バス停で45分くらい待ち、ようやく一台バスがきました。
「嘉義駅」に約40分で到着。おなかが空きました。
嘉義といえば鶏肉飯の本場!!!!!ここは鶏肉飯で有名なあの店の本店へ行こうと
「噴水鶏肉飯」へ向かいました。
食べちゃいました。うんまいーーーーーーーーーーーーーーーー!!
続く
by hachinoji7
| 2009-07-31 03:47
| 迷上伍佰