[感想記]永井裕明さんの装丁作品展「装丁外」
2012年 03月 16日
ふいに入る個展の情報はまるで
"見ないとキミの人生後悔するよの警報"のようです。
美術展もデザイン展も見に行くことは好きですが、常に開催情報を
Checkしているわけではありません。なので・・・
「見たかったなぁ」「終わってるじゃん」と後から気付くことも多々あります。
しかし、行くべき個展には私を呼ぶ警報器がついていると信じてます。
広告デザイン界で活躍されているアートディレクターの永井裕明さんが手がけた
過去20年にわたるBOOK DESIGN(装丁)が、日本橋茅場町(私のよく知る..)で
展示されているという情報をたまたま知り、これは観に行きたいと思いました。
開催期間を見たら、今週の土曜日(3/17)まででした@@
幸い、金曜日の昼間は仕事がないので今日は電車代の節約と体力作りと散歩を兼ねて
往復5時間くらい歩いて個展を観に行きました。
個展が開催されている会場、森岡書店というギャラリーは古い西洋風の建物の3階に
誰かのお部屋のように小さくありました。私のアパートくらいの小さい一室に
見るからにデザイン系な人々が大勢楽しそうに作品を鑑賞していました。
永井裕明さんもいらっしゃいました。わ〜本物だと思いました(笑)。
ご自分の創ったものを時折、吹き出しながら笑って解説している永井さんを見て、
紙や印刷や人間に対して、こんなに楽しそうな人を見たことないと思いました。
目録やパンフレットを読むと物凄く発想が新しく、ユニークで浪漫に溢れ、
冒険者とお呼びしたい感じがしました。
素材のあれこれと人間にまつわるあれこれをあれこれして
冒険者永井さんの創るものは、枠という窮屈なものがなく
宇宙に至るような遠くまで、交流しているようでした。不思議でした。
目の前の作品は、とても抽象的であったり、図形的なものなのに
説明的な広告より、発信しているものを感じとることができました。不思議でした。
いつも商品広告、イベント冊子といったキャンペーンチックに「概要」を
伝えるものを作ってきた私には「概念」を伝える仕事はやってみたい世界。
ふだんの私は絶対的に「概要」より「概念」の世界を生きていると
自分で思うものの、「概要」の生活臭も好きで長年従事してまいりました(^^)。
いずれにしても至るところで、私もいろんな発想をしては
笑ってゆける未来にしたいと思いました。
↑上の写真はギャラリーのある建物の外観。カッコイイ。
↑下の写真は人形町の喫茶店で、永井さんの仕掛け(遊び心たくさん)を読んで
満喫してるところ。
これは伍佰さんご存知ですか?坂本龍一さんとLOUIS VUITTONが手掛ける
森の再生・保全のためのプロジェクト「ルイ・ヴィトンの森」の写真集
『LOUIS VUITTON FOREST BOX』の装丁と坂本さんのCDもデザインされていて、
今回本物を見させていただきました。一冊の本というより「森」でした。
以前表紙がとれた本を見て、カッコイイと思った永井さんは"不完全な装丁"を
テーマにして「表紙のとれた表紙」を創られていました。
このアイデアには私撃沈しました。
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by hachinoji7
| 2012-03-16 23:59